2018.8.20 表銀座③
次の日のこと。
それ以上書くことは、もうあまりないんだけどね。朝までは山々に雲がかからず稜線が見えてた気がする。ここの小屋まではどう歩いても麓からコースタイムで10時間は歩かなければならない。紛れのない山の中。そんな場所。だけど星空は燕岳のときの方が多かった。
本当は来た道を引き返し中房温泉まで帰ろうと思っていたんだけど、ここまでの道が思いの外キツかったのと、旅の全体的な行程として引き返すより先に進んだ方が気持ちが盛り上がる気がして上高地を目指す。コースタイムは7時間半。
まずは東鎌尾根に取り付く。直下するハシゴ場が何度か続き水俣乗越。ここから槍へは向かわず槍沢へ降りる。聞いていた通り小石が多く、慎重に歩いたけど2、3回転んだ。槍沢ロッジでイタリア人のハーフの男に目をつけられしばし話して結果的に10分程の休憩。
12時上高地発のバスを目指していたけど、横尾に着いたのが10時少し前。ちょっとキビシイなー、と思いつつ徳沢ではコーヒーソフトを食い、とにかくズンズン歩き続け15分前くらいに上高地へゴール!
バスで新島々駅へ。そこから電車で松本駅。大糸線に乗り換え穂高駅からまたバスで中房温泉へ。3日間で歩いた距離を引き返し無事にスタート地点へ。上高地まで頑張って時間を詰めたお陰でクルマのピックアップまでスムーズに進んだ。
帰りの電車内では景色を仰ぎ見て、旅を振り返ろうかなんて思っていたけど、車内からの山は若干雲が多く、スマホばっかいじってた。縦走は気持ちよく、初めての道はやっぱりワクワク感が高まった。
そんなこの夏の縦走のハナシ。