rebone37

山と本とか日々のこと。

2020.8.21 燕岳

山のこと

この夏はもう一つ山に行った。
燕岳。

夏休みの終わりを受け入れられず駄々を捏ねる小学生みたいに、そそくさと準備を整え逃げるように出発。気持ちに余裕がなかったのか、防寒着といくつかの忘れ物に出発してから気づく。

登山口までもう少しというところで、「今年のテント場は完全予約」の看板。予約してないし。急いでクルマを停め小屋に連絡。なんやかやで1時間くらいのロス。結局、小屋のキャンセル空きがうまく取れて小屋泊に決定。テント場も小屋も通常の三分の一くらいの人数の受け入れだったみたい。

登山道は何度か来たルート。記憶はあまり残ってなかったけど。合戦小屋でスイカを食う。ついでに手拭いも買った。そろそろ行こか、って歩き始めた途端に雨。予報より早い。迷ったけどレインウェアを着てから歩くことした。
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徐々に強まる雨。遠くで雷鳴。にわか雨じゃないから、急いで進むしかないなー、と思うものの強雨に。雷も止まない。山頂直下のハイマツ帯は身を屈めながら小走りする始末。なんとか小屋へ。靴から何やら全身びっしょり。だけど無事に着き、一安心。

部屋に案内されてからは、濡れたものを乾かしたり、ケーキ食ったり、土産物物色したり忙しい。小屋内はマスク着用。いちいちウザったいけど今年はしょうがないんかなー。なんやかやで雨が止み外に出る。雲が多かったけど、それがまた様々な景色の変化を生み、小屋の周りを何回も回りながら日暮れまで写真を撮ってた。雨が止むなら強行して進まず、雨宿りすればよかったのか。山での判断ってムズカシイ。
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夕飯摂ってから、小屋の親父の講義。歴史とか語りながら。おもしろかった。夜更かしせず眠ったけど、夜中に起き出し星の観察。山での星は今まで散々みてきたけど、この日もひゃーって声が漏れるくらいのすんごい星で、あと一個流れ星を見たら寝よう、って思いつつ、もう少しもう少しってしつこくベンチに寝そべって空を眺めてた。
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朝陽を拝むのは寝坊。ご来光から帰ってきた人の物音で目覚める。急いで外へ。雲海が広がり、とんでもなくキレイだった。朝飯食べた後も名残惜しく景色をまた眺める。この山行ではノーピーク。一度決めたらあまり歩きたくない。クマも怖いし。小屋近くでダラダラし後ろ髪を引かれながら下山。
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またすぐ来たいなーと思いつつ、下界に降りれば怠惰な日常に溺れそうな予感。けどとにかく絶景に恵まれた今夏最後の山行。