rebone37

山と本とか日々のこと。

2018.8.20 表銀座③

次の日のこと。

それ以上書くことは、もうあまりないんだけどね。朝までは山々に雲がかからず稜線が見えてた気がする。f:id:rebone37:20180912232912j:plainここの小屋まではどう歩いても麓からコースタイムで10時間は歩かなければならない。紛れのない山の中。そんな場所。だけど星空は燕岳のときの方が多かった。

本当は来た道を引き返し中房温泉まで帰ろうと思っていたんだけど、ここまでの道が思いの外キツかったのと、旅の全体的な行程として引き返すより先に進んだ方が気持ちが盛り上がる気がして上高地を目指す。コースタイムは7時間半。

まずは東鎌尾根に取り付く。f:id:rebone37:20180912233015j:plain直下するハシゴ場が何度か続き水俣乗越。ここから槍へは向かわず槍沢へ降りる。聞いていた通り小石が多く、慎重に歩いたけど2、3回転んだ。槍沢ロッジでイタリア人のハーフの男に目をつけられしばし話して結果的に10分程の休憩。f:id:rebone37:20180912233122j:plain

12時上高地発のバスを目指していたけど、横尾に着いたのが10時少し前。ちょっとキビシイなー、と思いつつ徳沢ではコーヒーソフトを食い、f:id:rebone37:20180912233218j:plainとにかくズンズン歩き続け15分前くらいに上高地へゴール!

バスで新島々駅へ。そこから電車で松本駅大糸線に乗り換え穂高駅からまたバスで中房温泉へ。3日間で歩いた距離を引き返し無事にスタート地点へ。上高地まで頑張って時間を詰めたお陰でクルマのピックアップまでスムーズに進んだ。f:id:rebone37:20180912233313j:plain

帰りの電車内では景色を仰ぎ見て、旅を振り返ろうかなんて思っていたけど、車内からの山は若干雲が多く、スマホばっかいじってた。縦走は気持ちよく、初めての道はやっぱりワクワク感が高まった。
そんなこの夏の縦走のハナシ。

2018.8.19 表銀座②

その続き
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惰眠を貪ったものの、寝袋に包まってた時間の半分くらいしか眠れなかった。寒い。どうせ眠れないんならと、3時過ぎからメシの準備。ついでに暖をとろうとツェルト内で固形燃料を使う。一酸化炭素中毒にはならなかったけど、グラウンドシートが焦げて変な臭いがテント内に充満。不快感に拍車が。やめとけば良かった。

5時過ぎにご来光。f:id:rebone37:20180907204029j:plain小屋から人がわんさか出てきて拝んでた。キレイな朝焼け。今日の行程は大天井ヒュッテを通って予約しておいた西岳へ。6時頃出発。
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晴れ間が広がりサイコーの稜線歩き。振り返ったり、f:id:rebone37:20180907204706j:plainこの先の道を仰ぎ見たり。f:id:rebone37:20180907204424j:plain昨日のクマとの遭遇が頭をよぎり、ハイマツを通る時は手を打ち鳴らしてたけど、面倒になって途中からはやめた。

中間地点の大天井ヒュッテに9時頃到着。ヒュッテの周辺はかなり勾配がキツかった。メシの提供は10時から。残念。自炊してエネルギーを補給。表銀座はどこも水が貴重で雨水の利用が多かった。1リットル200円とか。

ヒュッテを出て西岳を目指す。
遠くにサルがチラホラ。景色は抜群。裏銀座から槍までずっとキレイに見えていた。常念山脈もこんな風に見たことなかった。おまけに燕岳は激混みだったけど、この稜線を歩いてる人は極少ない。12時前西岳到着。f:id:rebone37:20180907204832j:plain行動時間は予定通り6時間くらい。愛想もサービスもあまり良い小屋ではなかったけど、中は驚くほどガラガラ。広々使えた。おまけに布団が暖かい。屋内サイコー。

存分に時間はあったので、西岳登ったりひなたぼっこしたり、昼寝したりして過ごした。f:id:rebone37:20180907205007j:plain小屋での夕食は1テーブルで収まる人数。なんてことはないメニューだけど、山ではそれがありがたい。窓から景色が暮れていくのを観ながらゆっくり食べた。こんな食事が、自分が思いつくサイコーの贅沢なんだろうね。この日も山の中で眠った。

2018.0818 表銀座①

夏の記憶

5時に家を出て、高速で登山口へ向かう。
9時前に中房温泉周辺へ。路上駐車もやむなしと思っていたけど運良く第一駐車場へ滑り込む。それでももう少し早く出るべきだったと反省。
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登山届を出してスタート。勾配はキツイ。ザックの中身を限界まで削り、8キロ前後。イクイノックスのフレームレス。山と道のそれより、肩ベルトも腰ベルトも厚い。登りの傾斜ほどキツさは感じなかった。おまけにご丁寧に第一から、第二、第三とベンチを拵えて休憩スペースも。30分起きくらいに設置してある。ちと多過ぎ。ペースが掴みづらい。
合戦小屋に着くと、燕のテンバは一杯、との張り紙。行ってみれば絶対張れるはず、と思いつつ、心配が募る。小屋で頼んだ山菜うどんと名物のスイカを急いで胃に流し込み、小走りで一人山頂を目指す。f:id:rebone37:20180901052116j:plain1時間半のコースタイムの半分もかからず到着。

絶景。そうだ、この景色!と浸りたい気分を堪えテンバを探す。なんとか二張りできるスペースを確保し一息。
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その後は、熊の出没にフリーズしたり、小屋のコーヒーとケーキに酔いしれたり、下界みたいに物欲を発揮し不必要なものを買い漁ったり、景色に見惚れたり。f:id:rebone37:20180901052509j:plain早く着いたはずなのに所在なく過ごした。
天候に恵まれ、とにかく景色ががキレイだった。
ついこの間行った槍もくっきり。f:id:rebone37:20180901052808j:plain
初めて活用したツェルトに気分は上がったけど寒過ぎてうまく眠れなかった。せめてもう少し暖かい寝袋にするべきだったと、天の川の下で凍えながら思った。

2018.0815 西鎌尾根縦走②

3日目。
今旅のハイライト。西鎌尾根。
朝3時に周囲の物音で起床。隣のテンバからポテトサラダをいつ食べるべきかをしきりに話し合う声。マジどうでもいいし。支度して5時出発。小屋から出て朝焼けを待ってる人が大勢いた。f:id:rebone37:20180824185632j:plain槍の見える樅沢岳へ。その姿が見えた時は嬉しかったなー。ニコニコしながら、いや〜キレイですね〜、って周りのハイカーに話しかける。昨日会ったババアの気持ちが少なからず分かったよ。f:id:rebone37:20180824185744j:plainそこからは前に進むたびに写真を撮りまくった。f:id:rebone37:20180824185903j:plain稜線歩き。歩いてきた道がくっきり。f:id:rebone37:20180824190102j:plain周囲の山もよく見える。ヤリも少しずつデカくなる。f:id:rebone37:20180824185956j:plainコースタイムの半分近くで8時過ぎ槍の肩へ。キレイな尾根だった。山荘を冷やかし、槍を拝み、そして帰路へ。やっぱり何度も振り返ってしまったよ。f:id:rebone37:20180824190138j:plain
とりあえず槍沢ロッジでの昼食を目標に。ガスり始めてからは前だけ見て進んだ。予定通りロッジでカレーを食べて、上高地を目指す。沢沿いの涼しげな音を聞きながら歩く。こんな歩きやすくフラットな道ならいつまでも歩ける。いつまでも。歩ける‥。いつまでも‥。長い‥。退屈。まだ横尾‥。フラットで長すぎる。おまけに雷雨。徳沢に泊まって風呂入ってもう一泊しようかとも思ったけど、雨宿りしてる人の多さにうんざりし、マジふざけんなっ、クソがっ、って悪態つきながら怒り狂ったようにズンズン歩き続け、大した休憩も取らず上高地へ到着。結果的に家の近くまでの直通高速バスにも間に合った。
3日間で歩いた総距離は手元のアプリで90キロ。

しばらく肩と背中が痛かったけど、サイコーにキレイだった。三日間歩きまくり、自分の步力を確認できた。満足。

そんな今夏の一つ目の山行。

2018.0813 西鎌尾根縦走①

0日目。
久しぶりの折立。バスでのアクセスは初めて。新宿を23時に出て、すぐにバス内は消灯。持ってきた文庫本もあまり進まなかった。けど味わえた旅のスタート感。蒸し暑ささえも満足。予定通り朝7時前に到着。雨。寝ぼけながら準備し出発。登山届を出してないことに、しばらく先で気付く。

1日目。
何年か前、ピーカンの中、機嫌良く歩いていたら翌日ゲロ。高山病の症状がでて泣く泣く下山、、、ってことがあったので、ペースを抑えしっかり水分補給をしながら神経質に高度を上げる。3時間ほどで、目的地のテンバに到着。まだ10時ちょい過ぎ。歩かな過ぎか。メシ食って考える。この後の行程もあるし、静養優先でテント張って休むことに。
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テンバは混み混み。昼寝中に土砂降り。テントの下が水浸し。日向ぼっこしてた人も一斉にテント内に避難したみたい。すぐ後ろのテンバの男が「マジウォーターベッドなんだけど」って75回くらい言ってる声が煩くて目覚める。どんな若造かと思ってテントから這い出て顔見ると俺よりも歳上の中年だった。山って人を幼くさせんのかな。中年の男女がウォーターベッドを話のタネに夜な夜な笑いあってた。俺はせっせとそいつのテントに水が流れ込むよう即席の水路を作って、日没くらいには眠った。

2日目。
寝袋のダウンが濡れないよう蓑虫よりも縮こまって寝た。それに加え寒さで夜中に起き出しダウン上下を途中で着込んだ。周りの雑音で5時頃起床。体調はまずまずで一安心。無理して朝食を摂る。無印で買ったオクラのスープはお世辞にも美味いとは言えないけど野菜不足になりがちな山旅には良いんでないか。6時頃出発。テントはビシャビシャ。重い。早く掃除したい。f:id:rebone37:20180824183344j:plain雨は上がり、雲が忙しなく流れていく。遠くに今旅の目的地、槍ヶ岳が見える。
太郎小屋で食料調達。f:id:rebone37:20180824183423j:plainチョコゲット。ついでに登山届もここで提出。一路、黒部五郎へ。前に来たのは逆コース。何年前かな、、、。記憶を貪りながら軽快なペースで。登山者よりも早くトレラン走者よりもスロー。結果的に終始そんなペースだった。f:id:rebone37:20180824183512j:plain
黒部五郎はガス。山頂は行かないで小屋を目指す。その道中でも小屋でも、只管喋るおばさん。なんのために山に来てんの?多分、満足するまで喋るためだろーね。誰もが1人になるために山に来てるわけじゃないわなー
黒部五郎小屋からの道は、こんな勾配キツかったかな。折角昼食で得たエネルギーを使い果たし喘ぎながら歩を前へ。三俣はお盆の混雑だって聞いたんで、脚を伸ばして双六へ。f:id:rebone37:20180824183602j:plain頂上付近は生憎のガスだったけど岩場でオコジョを見かけた。人懐こくこちらに気づいて足元まで何度かやってきた。f:id:rebone37:20180824183805j:plainかわいい。くまごろう元気かな。
双六のテンバも激混み。テント張ってる間に土砂降り。おまけに10時間行動の疲労か頭痛。小屋のメシとケーキ(といつものバファリン)を食らって早々に就寝。

2018.2 京都への旅②

中学生の時の修学旅行が京都だった。
なんでそんな年齢で京都かね。その魅力を味わうにはまだ幼すぎる気がするけど。班行動で友だちとキャピキャピしたことしか思い出せない。

今回の旅行から帰ってきて記憶を貪り、清水寺金閣寺に加えて銀閣寺、龍安寺にも行ったような気が…
20数年前のこと。
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人類の歴史として考えると何ミクロの世界だけど、自分にとってはちょっとした時間。20年。

銀閣寺。相変わらずここも外国人が多かった。朝の空気はツンとして冷たかった。庭はやっぱりキレイ。
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予約しておいた祇園の割烹だか日本料理だか創作料理だか。予約席のみでカウンター。緊張しながら食べた。板前が気さくで丁寧な説明をしてくれた。只管小洒落た料理を、感嘆しながら食べる。気がつけば2時間以上メシ食べてた。帰り際、板前が出口まで送ってくれた。祇園の料亭の敷居が幾らか低くなった。そんな年齢になってきたんか。いつの間に。

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龍安寺。庭を見に。観光地化してるけど、きっと尊大な場所。石の数を探す。
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伏見稲荷神社。行くんなら伏見山の頂上まで。ダウンは暑い。麓は人が溢れんばかりだけど上がるに比例して減って行った。潜った鳥居の数ほどご利益上がるんか。独特な場所。石庭とは違った美しさ。
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んでコーヒー屋あれこれ。美味さは相変わらずまだ判り兼ねるけど、味わえるようになってきた。フルーティーだとか重いとか。

ちょいと有名なバリスタのお店に行った。
バレンタインにもらったチョコを真顔で棚に並べていたり、淹れている自分のシルエットのカップを使っていたり、営業中に客席のソファに寝転んで女の子とダベったり。コーヒーの味は置いといて、それ以外はもう圧倒されるほど嫌気がした。笑えるくらい自惚れてた。ホストクラブか。一見には、強い疎外感を感じた。
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そんなこんなで京都への旅3日間。
キレイで行くとこいっぱい。人もいっぱい。2月はちと寒い。色んな、働く男、おもてなしが見られた。帰ってきて、さて、自分は?と自分の生き様と働き樣を問うてるとこ。自分には今の道がホントに相応しかったのかって。結論は曖昧にぼかされ相変わらずの問いなんだけどね。

2018.2 京都への旅①

京都へ行ってきたさ。
知っている場所、行ってみたい場所がたくさん。
折角行くんだから、ってあれこれ欲張る。結果疲れる。貧乏性。

新幹線の中では、
今まで何回も読み返したハルキムラカミの処女作読んだり。最近ハマり気味の落語聴いたり。目瞑って見たけどほんの少ししか眠れなかった。3時間もかからないけど、ずっと同じ姿勢。移動って退屈。

京都は雨。
まずは駅近の日本各地から豆を買い付けてるってコーヒー店へ。ガイドブックは神。
どっかから有名なバリスタが来てるとかで、その人のハンドドリップを。相変わらず味の違いは分からなかったけどね。湯を細く、挽いたばかりの豆が気持ちよく膨らみ、そんな時間をかけて入れてる所作はやっぱり魅力的。
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味わって飲んでみたけど、
正直砂糖とミルク入れたかったわ。

夜は予約しておいた菜食のアジア料理のお店へ。山の道具の展示も兼ねてて、食事前後にバックパックを試着しまくり。

金を消費するって大きな快感。

その店主は(ちょっとした有名な人なんだけど)料理しているときは決して愛想は良くなかったけど、ザックについては料理そっちのけで細々解説してくれた。本当に自分が好きなものについては饒舌になるものなんかね。
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京都は寒い。
世界遺産ばっか。何処に行ったらいいもんかね。
失敗しないために。