rebone37

山と本とか日々のこと。

2018.0815 西鎌尾根縦走②

3日目。
今旅のハイライト。西鎌尾根。
朝3時に周囲の物音で起床。隣のテンバからポテトサラダをいつ食べるべきかをしきりに話し合う声。マジどうでもいいし。支度して5時出発。小屋から出て朝焼けを待ってる人が大勢いた。f:id:rebone37:20180824185632j:plain槍の見える樅沢岳へ。その姿が見えた時は嬉しかったなー。ニコニコしながら、いや〜キレイですね〜、って周りのハイカーに話しかける。昨日会ったババアの気持ちが少なからず分かったよ。f:id:rebone37:20180824185744j:plainそこからは前に進むたびに写真を撮りまくった。f:id:rebone37:20180824185903j:plain稜線歩き。歩いてきた道がくっきり。f:id:rebone37:20180824190102j:plain周囲の山もよく見える。ヤリも少しずつデカくなる。f:id:rebone37:20180824185956j:plainコースタイムの半分近くで8時過ぎ槍の肩へ。キレイな尾根だった。山荘を冷やかし、槍を拝み、そして帰路へ。やっぱり何度も振り返ってしまったよ。f:id:rebone37:20180824190138j:plain
とりあえず槍沢ロッジでの昼食を目標に。ガスり始めてからは前だけ見て進んだ。予定通りロッジでカレーを食べて、上高地を目指す。沢沿いの涼しげな音を聞きながら歩く。こんな歩きやすくフラットな道ならいつまでも歩ける。いつまでも。歩ける‥。いつまでも‥。長い‥。退屈。まだ横尾‥。フラットで長すぎる。おまけに雷雨。徳沢に泊まって風呂入ってもう一泊しようかとも思ったけど、雨宿りしてる人の多さにうんざりし、マジふざけんなっ、クソがっ、って悪態つきながら怒り狂ったようにズンズン歩き続け、大した休憩も取らず上高地へ到着。結果的に家の近くまでの直通高速バスにも間に合った。
3日間で歩いた総距離は手元のアプリで90キロ。

しばらく肩と背中が痛かったけど、サイコーにキレイだった。三日間歩きまくり、自分の步力を確認できた。満足。

そんな今夏の一つ目の山行。

2018.0813 西鎌尾根縦走①

0日目。
久しぶりの折立。バスでのアクセスは初めて。新宿を23時に出て、すぐにバス内は消灯。持ってきた文庫本もあまり進まなかった。けど味わえた旅のスタート感。蒸し暑ささえも満足。予定通り朝7時前に到着。雨。寝ぼけながら準備し出発。登山届を出してないことに、しばらく先で気付く。

1日目。
何年か前、ピーカンの中、機嫌良く歩いていたら翌日ゲロ。高山病の症状がでて泣く泣く下山、、、ってことがあったので、ペースを抑えしっかり水分補給をしながら神経質に高度を上げる。3時間ほどで、目的地のテンバに到着。まだ10時ちょい過ぎ。歩かな過ぎか。メシ食って考える。この後の行程もあるし、静養優先でテント張って休むことに。
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テンバは混み混み。昼寝中に土砂降り。テントの下が水浸し。日向ぼっこしてた人も一斉にテント内に避難したみたい。すぐ後ろのテンバの男が「マジウォーターベッドなんだけど」って75回くらい言ってる声が煩くて目覚める。どんな若造かと思ってテントから這い出て顔見ると俺よりも歳上の中年だった。山って人を幼くさせんのかな。中年の男女がウォーターベッドを話のタネに夜な夜な笑いあってた。俺はせっせとそいつのテントに水が流れ込むよう即席の水路を作って、日没くらいには眠った。

2日目。
寝袋のダウンが濡れないよう蓑虫よりも縮こまって寝た。それに加え寒さで夜中に起き出しダウン上下を途中で着込んだ。周りの雑音で5時頃起床。体調はまずまずで一安心。無理して朝食を摂る。無印で買ったオクラのスープはお世辞にも美味いとは言えないけど野菜不足になりがちな山旅には良いんでないか。6時頃出発。テントはビシャビシャ。重い。早く掃除したい。f:id:rebone37:20180824183344j:plain雨は上がり、雲が忙しなく流れていく。遠くに今旅の目的地、槍ヶ岳が見える。
太郎小屋で食料調達。f:id:rebone37:20180824183423j:plainチョコゲット。ついでに登山届もここで提出。一路、黒部五郎へ。前に来たのは逆コース。何年前かな、、、。記憶を貪りながら軽快なペースで。登山者よりも早くトレラン走者よりもスロー。結果的に終始そんなペースだった。f:id:rebone37:20180824183512j:plain
黒部五郎はガス。山頂は行かないで小屋を目指す。その道中でも小屋でも、只管喋るおばさん。なんのために山に来てんの?多分、満足するまで喋るためだろーね。誰もが1人になるために山に来てるわけじゃないわなー
黒部五郎小屋からの道は、こんな勾配キツかったかな。折角昼食で得たエネルギーを使い果たし喘ぎながら歩を前へ。三俣はお盆の混雑だって聞いたんで、脚を伸ばして双六へ。f:id:rebone37:20180824183602j:plain頂上付近は生憎のガスだったけど岩場でオコジョを見かけた。人懐こくこちらに気づいて足元まで何度かやってきた。f:id:rebone37:20180824183805j:plainかわいい。くまごろう元気かな。
双六のテンバも激混み。テント張ってる間に土砂降り。おまけに10時間行動の疲労か頭痛。小屋のメシとケーキ(といつものバファリン)を食らって早々に就寝。

2018.2 京都への旅②

中学生の時の修学旅行が京都だった。
なんでそんな年齢で京都かね。その魅力を味わうにはまだ幼すぎる気がするけど。班行動で友だちとキャピキャピしたことしか思い出せない。

今回の旅行から帰ってきて記憶を貪り、清水寺金閣寺に加えて銀閣寺、龍安寺にも行ったような気が…
20数年前のこと。
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人類の歴史として考えると何ミクロの世界だけど、自分にとってはちょっとした時間。20年。

銀閣寺。相変わらずここも外国人が多かった。朝の空気はツンとして冷たかった。庭はやっぱりキレイ。
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予約しておいた祇園の割烹だか日本料理だか創作料理だか。予約席のみでカウンター。緊張しながら食べた。板前が気さくで丁寧な説明をしてくれた。只管小洒落た料理を、感嘆しながら食べる。気がつけば2時間以上メシ食べてた。帰り際、板前が出口まで送ってくれた。祇園の料亭の敷居が幾らか低くなった。そんな年齢になってきたんか。いつの間に。

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龍安寺。庭を見に。観光地化してるけど、きっと尊大な場所。石の数を探す。
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伏見稲荷神社。行くんなら伏見山の頂上まで。ダウンは暑い。麓は人が溢れんばかりだけど上がるに比例して減って行った。潜った鳥居の数ほどご利益上がるんか。独特な場所。石庭とは違った美しさ。
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んでコーヒー屋あれこれ。美味さは相変わらずまだ判り兼ねるけど、味わえるようになってきた。フルーティーだとか重いとか。

ちょいと有名なバリスタのお店に行った。
バレンタインにもらったチョコを真顔で棚に並べていたり、淹れている自分のシルエットのカップを使っていたり、営業中に客席のソファに寝転んで女の子とダベったり。コーヒーの味は置いといて、それ以外はもう圧倒されるほど嫌気がした。笑えるくらい自惚れてた。ホストクラブか。一見には、強い疎外感を感じた。
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そんなこんなで京都への旅3日間。
キレイで行くとこいっぱい。人もいっぱい。2月はちと寒い。色んな、働く男、おもてなしが見られた。帰ってきて、さて、自分は?と自分の生き様と働き樣を問うてるとこ。自分には今の道がホントに相応しかったのかって。結論は曖昧にぼかされ相変わらずの問いなんだけどね。

2018.2 京都への旅①

京都へ行ってきたさ。
知っている場所、行ってみたい場所がたくさん。
折角行くんだから、ってあれこれ欲張る。結果疲れる。貧乏性。

新幹線の中では、
今まで何回も読み返したハルキムラカミの処女作読んだり。最近ハマり気味の落語聴いたり。目瞑って見たけどほんの少ししか眠れなかった。3時間もかからないけど、ずっと同じ姿勢。移動って退屈。

京都は雨。
まずは駅近の日本各地から豆を買い付けてるってコーヒー店へ。ガイドブックは神。
どっかから有名なバリスタが来てるとかで、その人のハンドドリップを。相変わらず味の違いは分からなかったけどね。湯を細く、挽いたばかりの豆が気持ちよく膨らみ、そんな時間をかけて入れてる所作はやっぱり魅力的。
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味わって飲んでみたけど、
正直砂糖とミルク入れたかったわ。

夜は予約しておいた菜食のアジア料理のお店へ。山の道具の展示も兼ねてて、食事前後にバックパックを試着しまくり。

金を消費するって大きな快感。

その店主は(ちょっとした有名な人なんだけど)料理しているときは決して愛想は良くなかったけど、ザックについては料理そっちのけで細々解説してくれた。本当に自分が好きなものについては饒舌になるものなんかね。
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京都は寒い。
世界遺産ばっか。何処に行ったらいいもんかね。
失敗しないために。

2018.1 金沢への旅③

金沢といえば。
知っていたことといえば兼六園くらい。
最後の日に漸く行ってみたさ。
松葉杖は使わなくていいくらいになってたけど、ギプスで固定した右脚が踏ん張れず、金沢の凍った道は歩きづらかった。


んで、兼六園
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パンフレットとかでよく見るアングル。
外国人が多かった。広い。松が荘厳。f:id:rebone37:20180119160139j:plain

キレイに整備されてて気持ちの良い場所だった。
色々な季節に来てみたい。f:id:rebone37:20180119160258j:plain
そのあと行った東なんとか街をプラプラ。

締めに、と思って金沢カレーとコーヒー。
味はさておき、器が紙皿と紙コップで少し興醒め。
なんとか塗りだとかじゃなくて良いけど、紙て。

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コーヒーはハンドドリップで美味かった。
淹れてる行為自体が良かった。

日常の生活とは気分が変わって良い旅でした。
新しい場所に行って全く土地勘のなかった場所が少しづつ知れて行くところが面白かったです。
以上レポートです。

2018.1 金沢への旅②

仏教学者の鈴木大拙
不勉強で詳しいことはあまり分からないけど、人に薦められ大拙館に行ってきたさ。
空間の作り方がオシャレ。
なんつーか無駄なものが少ない。
いつも損得勘定が働き、時間を無駄にしないようにって考えてたけど、何もしないって事にもっと意味を持たせてもいいのかもね。
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自分がもう少し気の利いた言葉を持ち合わせて居ればもう少しうまく表現できるんだけどね。

それから近くの神社で初詣。
銀座に行って好きな女の子となんとか手を繋げますように、なんて願いは今年は控えといたわ。願いは心の中。
だけれども、ちと欲張り過ぎたかな。
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2018.1 金沢への旅①

ジッとしていられず。向かった先は金沢。
お初。新幹線で2時間。
軽井沢までは一駅。1時間。
早いね、まったく。クルマでの旅が多いから電車の速さに驚く。アノネ、シンカンセンてハヤイデス。
途中から、トンネルを抜ける度、雪が深くなっていた。金沢到着。思ったほど雪は少なかったけど、空気はツンと冷たかった。

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着いてまず心配することと言えば腹の具合。
ガイドブックと食べログは神。やり残しのないよう、とりあえず寿司とおでんを腹一杯食べた。旅の良いとこって目の前のことに目が行き、あまり先のことを考えずに済むことかも。
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37歳になった。果たして自分は大人なのか。
大人って。自分エレベーター。チンッ。37。曖昧さを許すこと。ヘラヘラいられること。酒飲んでだらしなく酔っ払うサラリーマン。ちょっとリスペクトできるかもね。自分も少しづつ大人になってきたんじゃないかな。

麩がさ、不恰好にでかくて美味かった。
食べログは神。